マップのアクセスについて

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・マップアクセスの詳細についての情報です

Real-FL1 は12bitのA/Dコンバーターを使用し、4096段階の入力を確保してあります。

内部の演算は五桁以上の精度で行っているため、非常に精密な制御が可能です。(一般的なECUは10bit、1024段階)


現在のマップ上での読み込みポイント(アクセス点)は、赤い十字の線が交わる一点で表されます。

      

マップ上の影響するセルは、この赤い十字線の交わる位置(回転数と圧力の値が一致する点)を囲む4つのセルの値です。
上記の例では、1680回転の-38と-31のセル、2100回転の-38と-31のセルデータが使われます。


Real シリーズは「アクセスした位置のセル色を変える」表示はしません。

これは、4つのセルのデータを同時に使用しているためです。

回転と圧力などの3Dマップで4点補完(2Dマップの場合は隣接セルを使う2点補完)という方法をとっており、縦軸と横軸が交わる点(アクセス点)を囲む4つのセルを使って演算しています。

まず、上のセル左右二つの間でアクセス点がどの比率ポイントにあるかを調べ、セルの値から演算して上セルの数値を得ます。

次に、下のセル左右二つの間でアクセス点がどの比率ポイントにあるかを調べ、セルの値から演算して下セルの数値を得ます。

最後に、上下の間でアクセス点がどの比率ポイントにあるかを調べ、上記によって得られたデータと演算して最終的なデータを得ます。


このように、Real-ECUは隣接するセル間を500段階以上に細分化し、その比率に応じた値を計算して出力します。

したがって、セルの値で階段状に変化するわけではなく、ほぼ無段階に滑らかなデータ変化が得られるようになっています。




セルを拡大したところ

セルは「それぞれのセルの中心」を基点とします。
青いマス内がこれら4つのセルが影響する領域です。

赤い線が交わる点が、セルの中でどの位置か? を簡単に認識できるため、セルの位置と増減具合を簡単に認識できるようになっています。